近年、Facebookのユーザー数が減少傾向というニュースをよく耳にする場面があります。特に若年層のユーザーがツイッターインスタグラムといった他のSNSへ流れていっているようであり、Facebookのユーザー層は“高齢化”していると言われています。

この傾向は果たして“衰退”を意味しているのか?この答えを一概に出すことは難しいでしょう。加えて国内のアクティブユーザー数2,400万人(※1)を考えれば、マーケティングプラットフォームとしての価値はまだまだあると言えます。

そんなFacebookですが、ツイッターやインスタグラム同様に「ハッシュタグ」が利用できることをご存知の方も多いと思います。しかし、実際にマーケティングに活用しているかと言えば、他のSNSほどではないようです。

ちなみにハッシュタグとは「#(ハッシュマーク)」とキーワードを組み合わせたもので、投稿中に挿入すると自動でタグとしてリンク化されます。例えばFacebook内の検索エンジンで「#マーケティング」と入力して検索をすると、同じハッシュタグが付与されている投稿が一覧表示されるのです。

ハッシュタグをソーシャルマーケティングで活用するのは今や当たり前ですが、なぜFacebookではあまり利用が進んでいないのか?また、Facebookでハッシュタグマーケティングを効率的に行う上で大切なことは何なのか?

前置きが長くなりましたが、今回はこの2点にフォーカスして話を進めていきます。

※1:2015年3月時点。セレジャーズテクノロジー調べ

Facebookについておさらい

Facebookはもともと、2004年に創始者であるマーク・ザッカーバーグとエドゥアルド・サベリンによって、同人が在籍するハーバード大学の学生向けに提供されたサービスでした。しかしその人気から徐々に他大学にも拡大していき、2006年9月に一般リリースされるに至りました。

ちなみに日本でリリースされたのは2008年のことです。

一般リリースから約10年が経過した2016年4月では世界のユーザー数が16億5,000万人を超え、現在では世界最大のSNSとして顕在しています。

Facebookのユーザー層は?

10~30代のユーザーが多いツイッターやインスタグラムに対し、Facebookは幅広いユーザー層に浸透しています。2015年に総務省が行ったSNS実体調査(※2)によると20代では約50%、30~40代では約40%、60代では約20%のユーザー分布です。

上記は2015年の調査なので、現在では20~30代の若年層ユーザーの多くがインスタグラムやツイッターに流れていると考えられます。しかし40~60代のユーザーでは圧倒的支持を得ていますね。

実際に皆さんの企業の代表者や上司で、Facebookアカウントを所持しているという方が多いのではないでしょうか?企業の決裁者に直接アプローチできるというのは、他のSNSにはない決定的な強みではないかと思います。

※2:総務省 ソーシャルメディアの普及がもたらす変化

Facebookユーザーはハッシュタグ嫌い?

ツイッターやインスタグラムにてハッシュタグの使用が活発化しているのを受け、Facebookでも2013年6月から公式サポートが始まっています。

では、ハッシュタグがFacebookユーザーに受け入れられているか?と言うと、ハッシュタグを敬遠しているユーザーが多い傾向にあります。

この理由はFacebookが個々の繋がりを重視しているSNSであり、ここにハッシュタグという「見て見て感」が入り込んでしまうことを毛嫌いするユーザーが多いと言えるでしょう。

また、一時期「ソーシャル疲れ」という言葉が流行したように、Facebook上で日常を公開するという行為に疲れたユーザーが多く発生していましたね。その傾向もあってか、現在のFacebookではカジュアルよりもフォーマルな利用が目立っています。

つまりFacebookが衰退しているのではなく、よりフォーマルなプラットフォームとして洗練されていっているのではないかと思います。これなら未だに中年層や高年齢層に支持されているのも頷けますね。この考察を踏まえるとFacebookは今後ビジネス寄りのSNSとして成長していくかもしれません。

従って、Facebookではツイッターやインスタグラムのようにハッシュタグが好まれていない傾向にあるのです。

Facebookはハッシュタグマーケティングに向いていない?

では、“Facebookではハッシュタグマーケティングを行わない方がいいのか?”

この答えは「No」です。Facebookでもハッシュタグマーケティングを展開した方がいいという事実は他のSNSと変わりありません。

大切なのは、Facebookでのハッシュタグ活用ポイントをしっかりと押さえて展開することです。この点他のSNSよりも繊細な設計を行う必要があるでしょう。

Facebookのハッシュタグは新着順で表示されない

ちなみにハッシュタグにおけるツイッターやインスタグラムとの違いは、「投稿が新着順で表示されない」という点です。

例えばツイッターやインスタグラムで「#マーケティング」と検索するとツイート数やフォロワー数に関係なく新着順で表示されます。一方Facebookでは新着順で表示されず、エッジランクによって表示される順番が変化します。

Facebookのエッジランクとは

エッジランクとはFacebook独自のアルゴリズムで、できるだけ有益なコンテンツをユーザーに届けるために実装されています。そして、エッジランクを決定する要素は以下の3つです。

Affinity Score:親密度

「いいね!」やシェアなど、ファンがFacebookページにどれくらい反応しているかを計測します。エンゲージメント率とも言いますね。

Weight:重み

ファンからの反応の中でもシェア>コメント>いいね!の順で重みが変わります。

Time:時間経過

Facebookページへのファンの反応があってからどれくらい時間が経過したのか?つまり投稿の鮮度を表します。

これらの要素でエッジランクが決定され、ハッシュタグ検索に影響します。つまりファンからの反応が最も多く鮮度の高い投稿が上位表示されるということですね。

この点がツイッターやインスタグラムと大きく異なるので、Facebookなりのハッシュタグマーケティングを展開する必要があります。

Facebookのハッシュタグマーケティング

ハッシュタグは最小限に留める

前述したように多くのFacebookユーザーはハッシュタグを嫌う傾向があります。しかしどんなハッシュタグでも嫌われるかというとそうではなく、重要なのは「どんなハッシュタグをいくつ付けるか?」です。

まずハッシュタグの個数を最小限に留めることが大前提であり、インスタグラムのように10個以上ハッシュタグを付けると確実に嫌われます。

このためベストなのは1~2個程度です。

そもそもFacebookユーザーは、SNS上で最新のトレンドやクリエイティブを求めているというより、繋がりの中でのコミュニケーションを重視しているのでハッシュタグでの検索自体あまり行いません。

つまりトレンドのハッシュタグを付与しても、対してリーチは伸びないということです。

「#Facebookページ」と「#社名」を必ず付ける

ではどんなハッシュタグを付ければいいか?ですが、必ず付けてほしいのが「#Facebookページ」と「#社名(例:#Pasonatquila)」といったものです。

まず「#Facebookページ」のハッシュタグを付与しておくと、ユーザーがFacebookページを検索した際に表示させることができるので絶対的に必要です。Facebookユーザーもトレンドを検索することはないにしても、Facebookページを検索することはあります。

「#社名」に関してですが、これはユーザーが検索したときのためにというのではなく、投稿を見たユーザーが「このFacebookページの投稿をもっと見たい!」と思ったときのためです。

投稿に付いているハッシュタグをユーザーがクリックすれば、自社Facebookページの投稿を一覧で見てもらうことができます。

ただし注意としては、既に使用されているハッシュタグではないか事前にチェックしておくことです。もしもハッシュタグが被っていると、自社Facebookページ以外の投稿も一覧表示されてしまうので効果が半減します。

キャンペーンは例外

Facebook上で懸賞付きキャンペーンを行っている場合は、キャンペーン用のハッシュタグを使用してもユーザーに嫌われるということは少ないでしょう。だからと言って付け過ぎはNGなので注意しましょう。

まとめ

以上でFacebookのハッシュタグマーケティングについての解説を終わりますが、一見Facebookはハッシュタグ活用に向いていないという印象がありますね。しかしながら、まったくもって向いていないというのではなく、使い方の問題なのです。

ポイントをしっかりと押さえて適度に使用すれば、徐々にですがファンやリーチ数を伸ばしていけるでしょう。ちなみにツイッターやインスタグラムと比べて効果が現れるまでに時間がかかるので、根気良く展開していくことが大切です。

まだFacebookでハッシュタグを活用していないという方は、今回の解説を踏まえ使用してみてはいかがでしょうか?

Tagboard(タグボード)でSNSキャンペーンをもっと効果的に!